2019.4.10
こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール 代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
新元号が『令和』に決まって数日が経ちましたね。
早くも世は令和旋風が巻き起こってます。
そんな中、年度の変わり目ということもあり新歓などで歌う機会も多くなって来ているのではないでしょうか?
そこで今日は「歌が上手いってどういうこと?」という点について、、、上手く歌うためにはどうすれば良いのかということをテーマにお話ししていきたいと思います。
【なにで歌が上手いと感じるのか】
歌が上手い人って周りにもいますよね?
もちろんバンドのボーカルをやってます!とか、以前アーティスト活動してました!とかって言う人もいると思うのですが、そういった人も含め上手い人はワンフレーズ、、、ちょっと歌っただけで「上手い!」と感じますよね?
これはボイトレの現場でも同じです。
同じ曲を違う生徒さんに歌っていただいたら違いがあります。
同じ曲で同じ歌詞、同じメロディー、同じリズム感で歌っていても・・・なぜは私よりあの人の方が上手い。。。
そんなことを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?
良く考えてみると不思議ですよね。
同じ曲を同じように歌っているのに歌う人が変われば全然違うように聞こえてしまう。
もちろんピッチが悪いとかリズム感が悪いとか、そういった基礎的な部分で下手だと感じる人はいると思いますが、それらの基礎がしっかりしていても歌う人によって上手さが違うと感じることはあると思います。
なぜなのか?
まず人が変わることでどのような変化が歌に起こるかをピックアップしていきましょう。
《人が変わることで起こる変化(同性の場合とする)》
・声質
・発音の仕方
・息の量
・声の広がり
・強弱
・共鳴腔の広さ(体の違い)
・音域の広さ
・テクニック
活字にして並べるとこんなにもたくさんの要素が変わります。
歌詞やメロディーがいくら同じでも違いが出るはずですね。
【歌を上手く聞かせるためには!?】
《声質》
まず声質に関してはパッと変えることは出来ませんのでここでは割愛します。
(モノマネ芸人さんのように声質を寄せることは出来ますがこれは歌が上手いとはまた別の技術)
一つ言えることは、自分の声が嫌い、と思っている方は多いということ。
世界に一つだけの楽器ですから人と違って当たり前だということを前提にすると、人が聴いたら「良い声」と感じることはとても多いのです。
例えばハスキーボイスに悩んでボイトレに来る方は多いのですが、実際他の人が聞くととても魅力的だと感じるケースがとても多い。
歌の練習の一つに「録音する」というものがありますが、これらを繰り返していく中で聴き慣れていくと意外に自分の声も捨てたもんじゃないと感じることが出来てくるはずです。
《発音の仕方》
これは歌の上手さや表現にはとても大切な要素の一つです。
特に歌い出しやフレーズの一番最初の文字の発音はインパクトがありますのでこだわって下さい。
例えば森山直太朗さんの「さくら~独唱~」の頭、「ぼーくらはー」の「ぼ」の発音に注目して下さい。
普通に「ぼ」と言うよりも一瞬ではありますが「ぶおー」と少々強めの発音をしているのがお分かりいただけますでしょうか?
このように発音一つでその歌、フレーズ、メロディーの雰囲気が一気に変化します。
これが発音の破壊力です。
これにこだわってオリジナリティを出して歌えている人はとても上手い方であると言えます。
《息の量》
息の量のコントロールはとても難しいですが、これをマスターすることで曲の雰囲気を支配します。
例えば徳永英明さんの「レイニーブルー」の出だし。
「人影も~見えない~午前~0時~」の「~」の伸ばし部分を息の量が弱いとどのようになるでしょうか?
もっと輪郭のある強い声で伸ばさざるを得ません。
これでは雰囲気が壊れてしまいます。
そのため多少息を多めに吐くことで声が柔らかくなり曲の出だしの雰囲気にマッチします。
逆に多すぎても声になりませんからバランスが大切です。
《声の広がり》
声の広がりとだけ聞くとイメージしにくいかもしれません。
分かりやすい例はイエモンの吉井和哉さん。
JAMという曲のサビ前の「体は熱くなるばかり」というフレーズに注目してみましょう。
ただ声を出して歌うのではなく、「かぁらだぁはあぁつくぅなるぅばぁかりぃ~」と母音の響きがまっすぐ単調ではなく広がって聞こえるのがお分かりいただけますでしょうか?
このように広がりを持たせることでサビに向かっていくイメージを沸かせたり、世界観を伝えやすくしていますね。
必ずしもどの曲でも必要、という訳ではありませんし人によって個人差はあるものの、ほとんどのアーティストさんがこの技術を使っています。
《強弱》
これも歌の上手さでは必要不可欠な要素です。
まずは曲の全体像を捉えます。
一番落ち着いている箇所はどこか、一番盛り上がる箇所はどこかチェックしてみましょう。
大体Aメロは一番落ち着いていて、サビが一番盛り上がりますね。
その中でもバックの演奏の雰囲気によっても強弱を意識します。
静かな演奏の場合はささやくような声でも映えますし、激しいロックなどではAメロでもある程度強めに歌い上げなければ声が負けてしまいます。
そして一つのフレーズでも音の流れや山を意識して強めたり弱めたりしましょう。
息のコントロールで作り出しても良いですし、声そのもののボリュームでコントロールする場合もあります。
感性が豊かな人ほどこの強弱を捉える能力に長けています。
良く歌い手さんは芸術作品に触れたりたくさんの恋愛を経験して感性を高めることが大切と言われますが納得です。
《共鳴腔の広さ》
主に口腔(口の中)と鼻腔(鼻の中)の空洞を共鳴腔と呼びます。(その他にも咽頭腔などがあります)
これは人によって体の大きさが違えば当然共鳴腔の広さも異なってきます。
極端に言うとアフリカ系の方は共鳴腔が広く喉も太いため、野太い声を出すことが出来ます。
アジア系の人でも多少なりとも違いが出てくるのは当然ですね!
これは生まれ持ったものなので手術でもしない限り広くなりませんが、鼻炎持ちや鼻が詰まりやすい人、蓄膿症気味の方は鼻のケアは特にしっかり行うようにしましょう。
声の出がまるで変わるはずです。
《音域の広さ》
曲によっては高い音域の曲、低い音域の曲があります。
低い音域は物理上広げることは出来ませんが、高い声はボイストレーニングによって広げることが可能です。
もちろん正しい発声方法で練習しなければ喉を壊すだけで終わってしまうのでご注意を。
高い音まで発声できれば、原曲キーのまま歌えるだけでなく歌のレパートリーも増えますし有利になるはずです。
ただし音域の広さは歌の上手さには必須ではありません。
あれば有利になる程度にお考え下さい。
《テクニック》
テクニックには色々あります。
ボイトレのレッスンの中でも結構やります。
ビブラート、ピッチベンド、フォール、フェイク、フェードアウト、エッジボイスetc…
発音の仕方を変えるのも大きな要素として挙げましたが、テクニックもそれに匹敵するくらい大きな要素です。
歌はテクニックばかりに頼っては感情表現が乏しくなるなんてことを言う方もいます。
もちろん感情表現は大切です。
それありきで歌があるわけですから。
しかしその感情表現を最大化するためのツールとしてテクニックを使う分にはプラス効果になりますので
是非様々なテクニックを習得して表現の引き出しを増やしていきましょう!
【まとめ】
一般的に歌が上手いというのは「ピッチ」や「リズム」が合ってるかどうか、という部分が大半を占めると思いますが、それらは機械でも判定出来る要素です。
機械でも判定出来ない表現法や技術が前述した通りたくさん存在します。
これらの要素を身につけてかっこよく歌える方が増えて下さったら幸いです。
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