【歌が上手い人は何が違うのか!?】

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクールのChihiRoです。

新型コロナウイルスの影響で皆さんなかなかカラオケで歌ったり、飲み屋さんで歌ったりする機会がめっきり減ったのではないでしょうか?
とはいえ歌が好きな人からすると歌えないストレスは計り知れません。
こんな時期でも歌のレベルアップをと考える方はとても多いですよね。
そんな中、数多くあるボーカルスクールの中から当スクールのコラムをご覧いただきましてありがとうございます。

今回は「歌が上手い人は何が違うのか!?」というテーマでお話しして行きたいと思います。

以前にもこの手の類の記事は書かせていただいたかもしれませんが、
改めて普段ボイストレーニングの現場で実際に行っている内容含めてお伝えしていきたいと思います。

プロの歌手含め、歌が上手い人は歌い初めのワンフレーズだけでも「うまい!!」と思いますよね。
なぜワンフレーズしか聞いていないのにそう感じるのでしょうか。
それを言葉にして説明しようとするとなかなか難しいかもしれませんが、なるべく解りやすい言葉でお伝えできたらと思います。

【フレーズの始まりの言葉の発音に変化をつける】
歌の歌い始めの言葉、例えば「おもいで」という歌詞がでしたら、語頭の「お」の発音。
語頭の発音だけでも色んな発音のバリエーションがあります。
例えばストレートに「お」と発音する人もいれば「うぉ(Wo)」と発音する人もいますし「ぉお」としゃくるように発音する人もいるかもしれません。
どれが正解、不正解と言うものはありませんが、歌い始めの語頭の発音をこだわるだけで歌の表現に変化が生まれます。
表現、ニュアンスをほんの少し変えるだけで歌の雰囲気がガラッと変わりますので是非拘りましょう。

【フレーズの終わり方を整える】
よくビブラートと耳にするかもしれませんが、あれもフレーズ終わり…語尾に使えるテクニックの一つです。
気持ちよく歌っててせっかくうまく歌えていてもフレーズ語尾が雑になってしまっては世界観を崩してしまい、リスナーは一気に現実に引き戻されてしまいます。しっかりフレーズ語尾の声が切れる瞬間まで集中しましょう。

終わり方にもパターンがあります。
ビブラートをしながらだんだんボリュームが小さくなるフェードアウト。ビブラートもフェードアウトもせずにいきなりブツ切り。息で終わるブレスアウト。音を滑らかに落とすフォールオフ。少し裏声も混ぜたブレスアウトなど。フレーズをいかに綺麗に終わらせるかでその人の歌唱力が明確にわかると言っても過言ではありません。ここは疎かにせずに追求していくべきだと考えます。

【声の響きを豊かにする】
いわゆる通る声のことです。声の大きさではありません。
サックスフォンやトランペットなどは、楽器内の空間を利用して息を送り込むだけで豊かな響きが得られます。同じように人も鼻や口、喉といった空間を利用して、喉をしっかり開いた上で腹式呼吸で深い呼吸の流れから出す声はとても豊かな響きになります。
たったワンフレーズだけでも声の鳴り方・響き方が人より優れている人は聞く人を一瞬で圧倒します。

【抑揚・ボリュームに変化をつける】
例えばMISIAさんの「アイノカタチ」の入りの「あのね いつのまにか 気づいたんだ」というフレーズ。
細かい話ですが、「あの」はナチュラルな音量に対して「ね」はボリュームダウンしています。また、「いつのまにか」は「ま」をボリュームの山のてっぺんにして「いつの」と「にか」は少しボリュームダウンしています。これを滑らかに、且つうねりを描くように抑揚をつけています。

これはMISIAさんの歌唱スタイルでもあり、それをさらっと自然に歌いこなしているのはさすがは一流アーティストと言わざるを得ませんが、音楽の世界観に入り込んだ時、ニュアンスや雰囲気を表現するためにはとても大切なコントロール方法です。
ボリュームコントロールはその塩梅が難しく、自分を客観的に見れていないとなかなかレベルアップしづらい部分でもありますので、練習する場合は是非ご自身の歌を録音して客観的に確認しながら練習しましょう。少しずつ着実にコントロール力・抑揚が身について行くはずです。

いかがでしょうか?
具体的な練習方法については細かく紹介しませんでしたが、主にこれらが歌がうまく聞こえる要素の重要な部分です。
実際にボイストレーニングのレッスンの中で行っていることですが、実践された生徒さんは確実上手く歌えるようになっています。
フレーズの語頭、語尾、響き、抑揚についてお話させていただきましたが、しっかり身につけたい!と言う方は是非練習してみて下さい。
少しずつ技術が洗練されていくはずです。

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