【喉を痛めないためのウォーミングアップについて】

2017.1.29 

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール ボイストレーナーの鈴木智大です。

喉のケアについては以前にも触れたことはありますが、今回は喉を痛めないためのウォーミングアップについてお話ししていきたいと思います。

【喉を痛めないためのウォーミングアップ】
歌を長時間歌ったり、大きな声を出し続けたりして、声が掠れたり、喉がイガイガして痛くなるというご経験はどなたでもおありかと思います。

どんなに長時間話していても、どんなに大きな声を出し続けても声の調子が変わらないでいられるということはどんなに素晴らしいことでしょうか。

正しい発声法はもちろんですが、しっかりウォーミングアップを行うことで喉を痛めないようサポートすることができます。

《リップロール(リップトリル)》
上下の唇を、息を吐くことでブルブルブルと震わせる発声方法です。
声を出さなくても出来ますが、声を出して行った方がウォーミングアップとしての効果はとても高いです。

喉、舌、表情筋などの緊張を緩めて発声できる効果があり、一日の声の状態もこれをやるかどうかで左右されるという歌手の方も多いです。

やり方は、自身の出せる最低音から裏声の最高音、そしてまた最低音までをひと繋ぎに滑らかにリップロールで発声します。(これを三往復くらい一息でできると良いです)

10回ほど繰り返すと効果的です。

《裏声の発声》
リップロールの後は裏声の発声を行いましょう。
「あーーー」とできるだけ高い裏声から発声します。
そして同じく裏声で出せる低音へ滑らかに下がり、またそのまま裏声の高音までをひと繋ぎで滑らかに発声します。

《低音域~中音域》
リップロールと裏声の発声が終わりましたら、低音域から中音域の発声練習を行います。
できれば鍵盤楽器等で音を取りながら行いましょう。

【まとめ】
ウォーミングアップを疎かにしてしまうボーカリストさんはとても多いです。
スポーツ選手がウォーミングアップをしないことで大怪我をしてしまうのと同じように、発声練習を疎かにすることで、喉や声帯はとても大きなダメージを受けることに繋がります。

非常に大事な準備運動ですので、もしこの記事を見てる方の中でウォーミングアップを省いていらっしゃる方がいましたら、是非ウォーミングアップ、取り入れていただけたら幸いでございます。

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