2019.8.4
こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール 代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
最近のアーティストさんを見ていると男性でも女性キーをそのまま原曲で歌えるのではないかというくらい
とてもキーで歌う方が多くなってきました。
それに応じて高い声で歌えるようになりたい!という方がも以前に増して増えて来ているように感じます。
そこで今回はボイトレによって男性でも女性のような高いキーを出す方法についてお伝えしていきたいと思います。
そして結果的に女性のような声に近づけることも出来ますので興味がありましたら是非試してみて下さい。
【響きの位置を明確にする】
ボイストレーニングでは、声を響かせる位置というのをとても大切にします。
例えば低い音であれば胸に声が響くような感じがするので胸声(チェストボイス)と言いますし、
高い音であれば頭に響く感じがするので頭声(ヘッドボイス)と言ったりします。
高い声を自然なトーンで出すとなると、元々の基準となる声の響きの位置を引き上げる必要があります。
どこの響かせるか。
それは鼻腔です。
鼻腔とは鼻の中の空洞。
鼻声までやるとやりすぎですが、鼻の空間を使って声を響かせるという感じです。
ここに響きの位置をもっていくことを慣れましょう。
【裏声と地声の境目を無くす】
鼻腔での響きが出来たら今度は地声と裏声の境目を無くす練習をしましょう。
低い音から段々音を高くしていって裏声になる時に急激に変えずに
徐々に変化させるように自然に裏声にもっていけるようにする練習です。
下から音を上げる練習をグリスアップ、
上から音を下げる練習をグリスダウンと言います。
慣れないうちは地声と裏声の境目が極端になりすぎてスムーズにいきませんが
繰り返し反復練習しましょう。
ボイトレの現場でも実際にやっている練習でとても効果的な練習です。
マスターするまでに数ヶ月くらい時間を要する人もいますので気長にやりましょう。
【声帯を慣らす】
極めつけはコレです。
ボイトレの現場でもクラシック系の発声とポップス系の発声には違いがあり、
クラシック系は女子は基本的に裏声を使います。
例えばコンサート本番2週間前になると地声を出さずに裏声のみを出す生活に切り替えたりします。
これは声帯を慣れさせる期間としてとても大切なことです。
これと同じように声帯の周りの筋肉運動や声の調子、感覚などはすぐには切り替わらなかったり慣れなかったりするものです。
高い声を出したい!!
とお考えなのであればある程度普段の生活からも高い声を出すよう声帯を慣れさせる必要があります。
日常生活に支障が出ない程度で構いませんが、響きの位置をしっかり上げつつ高い声に声帯を慣れさせましょう。
【まとめ】
いかがでしょうか?
人間の声は機械的な楽器と違い、非常にデリケートな部分な反面、未知な可能性をたくさん秘めています。
現代においても新しい発声や声の出し方がどんどん開発されていっています。
時間はかかれど必ず出来ることですので是非トライしてみて下さい♪
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