2016.4.22
こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は具体的にアーティストさんを例にお話させていただきたいと思います。
EXILE ATSUSHIさん。
師事していたボイトレの先生が同じだったこともあり色々とお話を伺うことも多いのですが、
彼のボーカルスタイル・技術において “滑らかに歌う” という部分にフォーカスして練習方法なども交えてお話していきたいと思います。
【滑らかに歌う技術】
ATSUSHIさんは、デビュー当時は少し歌に荒さがあるなんて声もありました。
(それでも歌唱力は抜群でしたが。。。)
数年経って歌の運び方が滑らかになり、荒さがなくなってきたように思えます。
通常ボリュームコントロールをしようとすると喉に力が入ってしまったり、
声自体が強くなってしまったりすることがありますが、
滑らかに歌えるようになると、そういった不自然さがなくなります。
EXILE ATSUSHIさんはどんな曲でもバラードで歌えると豪語するほどキレイに、、、
滑らかに歌い上げることができる数少ないアーティストさんです。
それにはどのような技術、練習が必要なのか説明していきます。
【喚声点を不明確にする】
まず技術については、“喚声点を不明確にする” という技術が必要です。
極端な低音は地声、極端な高音は裏声、と簡単に判断出来ますが、
特に地声と裏声が切り替わる中音域よりも少し上の音域に関して、地声なのか裏声なのか判らないような発声を出来るようにしていきます。
所謂 “ミックスボイス” と言われているものです。
低音からだんだん音を上げて発声していき、地声では発声が難しくなる音に差し掛かると裏声の発声に切り替えると思いますが、この声の切り替わりを極端にせず、徐々に裏声に変えていくのです。
①それを習得するためには、“グリスアップ” という練習方法があります。
最低音から最高音まで一息でスラーで発声していきます。
途中から裏声になりますが、声の切り替わりをあいまいに滑らかに発声していきます。
急に裏声に切り替わってしまうようなら失敗です。
②逆に “グリスダウン” も行ってみて下さい。
最高音から最低音まで一息でスラーで発声します。
裏声から地声にさしかかる時、急に切り替えず、あいまいに滑らかに発声できるようにしましょう。
是非試してみて下さい♪
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