【腹式呼吸を上手にやるためのコツ】

2016.3.21 

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール ボイストレーナーの鈴木智大です。

場所によっては桜がぽつぽつと咲き始めましたね。
花粉もたくさん飛び交っているので、私のように花粉がひどいときついですが、
某アーティストさんから「たまねぎの生食が良い」という情報を聞いたので、実践してみてます。
本当に効果あるのかどうか。身体張って実験してみます(笑)

さて、今日は基本に立ち返って、腹式呼吸についてのお話です。
以前にも腹式呼吸については書かせていただいたのですが、
メカニズムや簡単なやり方くらいで、
細かいやり方まで踏み込んでお話していなかったので、今回触れたいと思います。

ボイストレーニングを日々行う中で、
伝えてすぐに出来る人、
何回か繰り返して出来るようになる人、
細かく色々伝えてやっとマスターする人 etc…
実にさまざま。

今回は実際にレッスンで行っていて効果的な方法を幾つかご紹介したいと思います。

【腹式呼吸の色々なやり方】

①[椅子に座り、前かがみになる]
椅子に座って、足を広げ、肘を膝の上辺りに乗せ、前かがみになります。
この状態で呼吸すると上半身が固定されているため、肩が動きづらく、腹式呼吸がしやすいです。

②[椅子に垂直に座る]
椅子に浅く座り、背筋を伸ばします。
椅子の座る面に対して背筋は垂直になるように座り、上半身は脱力します。
下半身に余計な負荷がかからず、立った時よりも安定するため、腹式呼吸がしやすくなります。

③[壁に沿うように立つ]
肩幅に足を広げ、背筋はまっすぐ伸ばし、上半身は脱力します。
その姿勢で壁に沿うようにして立ちます。(壁にもたれないようにして下さい)
まっすぐ立つことで、重力に対しての余計な力が入りにくいため
よりナチュラルな姿勢で腹式呼吸を行うことができます。

④[仰向けになる]
仰向け姿勢は、一番重力負荷が感じにくいため
一番腹式呼吸がやりやすい姿勢です。
寝ている時にお腹が動きますが、まさにあの動きです。
リラックスしてゆっくり自然に呼吸するだけで腹式呼吸になります。

⑤[吸い込もうとせず「吐いた空気を補う」というように捉える]
姿勢は①~④のどれでも結構です。
ゆっくり息を吐いて行きます。もう一滴も吐けないと思うくらいまで吐きます。
吐き切ったら、一気にお腹の力を抜いて下さい。
お腹が元の位置に戻るのがわかると思います。それでOKです。

たくさん吸い込もうとすることで失敗する方が多いため、
この感覚が掴めたら腹式呼吸はOKです。
吸い込もうと意識しすぎないようにしましょう。

以上5つ、やり方をご紹介しました。
他にもたくさんやり方がありますが、どんなに苦手な方でも
これらのいずれかの方法で出来るようになると思います。
あとは繰り返し。です。
是非お試し下さい♪

[関連項目]
【腹式呼吸を発声につなげる方法】
【超簡単!腹式呼吸のやり方とメカニズム】

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