【発声と腹筋】

2016.2.15 

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール ボイストレーナーの鈴木智大です。

今回は発声と腹筋の関係について触れていきたいと思います。

発声を行う際、腹式呼吸は使いますし、お腹もある程度力が入るので、
腹筋を鍛えなければ。。。と考える人が多いようです。

でも、腹筋をそこまで鍛えなくても良い声は出ます。
むしろ鍛えすぎてお腹周りが固くなって声が出づらくなる、、、なんて人もいらっしゃいます。

鍛えることはもちろん良いですが、
だからと言ってものすごく声が出るようになるかと言ったら、それは違います。

【腹筋はどれくら必要か】
“腹筋は、日常生活に必要な程度の筋力があればOK”  です☆

あまりにも筋力がない方は、適度な腹筋をしましょう。

また、ライブツアーを行うアーティストさんは体力、身体のメンテナンスという意味で
ある程度鍛える必要があると思いますし、
人前に立つということを前提におりますので、魅せるという意味で必要を感じる場合は鍛えましょう。

“声を出す” ということだけを考えた場合、
腹筋よりも、インナーマッスルである横隔膜を鍛えた方がより効果的です。

【横隔膜を鍛える】
横隔膜は “膜” ではありません。 “筋肉” です。

しかし身体の中に存在し、意図的に力を入れたりすることはできません。
ではどのようにすれば鍛えることができるのでしょうか?

それは腹式呼吸での “吸気”(吸う) と “呼気”(吐く) のトレーニングを行うことで
鍛えることができます。

《吸気》
吸気を鍛えるのに効果的なのが 『ペットボトル』 です。
2リットルの空のペットボトルを用意します。
息を吐き切った状態で、ペットボトルの中の空気を全部吸い込んで凹ませるように頑張りましょう。

《呼気》
呼気を鍛えるのに効果的なのが
『ロングブレス』 と 『風船トレーニング』です。

『ロングブレス』は、腹式呼吸でたくさん息を吸ったところから、
「スーーーーーーー」と歯と歯の間を息が通り抜けるように細く長く吐いていきます。
最初は20秒目指しましょう。
慣れてきたら30秒、40秒、、、60秒と伸ばしていけるようにしましょう。
これは安定した息を吐き続け、横隔膜を鍛える方法です。

また、『風船トレーニング』 も効果的です。
風船を膨らませるのが苦手という人は多いと思いますが、
100円ショップ等で売っている風船で構いませんので、
なるべく一息でしっかり膨らませられるように頑張ってみましょう。

慣れてきたら、小さい風船にも挑戦してみて下さい。
小さくなる程難易度が高くなります。

【まとめ】
腹筋は日常生活に必要な程度あれば問題ありません。
発声には横隔膜を鍛える方に重きをおくことが大切です。

是非、横隔膜トレーニング試してみて下さい♪

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