【歌はスポーツと同じ。これを理解していれば上達は格段に早くなる!!】

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクールのChihiRoです。

今回は歌とスポーツは同じと言う点についてお話していきたいと思います。

よくレッスンやボイストレーニングの現場で、
「喉を開こうとしているのに出来ません」
「出し方間違えてないのに高い声が出せません」
「大きな声を出すイメージは出来ているのに声量が出せません」
と言った声をよく聞きます。

正しいやり方でやる。
これはとても大切ですし、やらなければなりません。

しかし、それだけでは歌はすぐに上手くなる訳ではありません。

なぜか。

それは、スポーツと同じように
“頭での理解”

“肉体的な理解”及び”感覚的な理解”
は違うからです。

例えば、ホームランをたくさん打てるようになりたい、と考えてイチロー選手のバッティングフォームを勉強としたとします。
バットを構える時は顔は前を向いて肘の角度はこれくらい・・・降る時は腰から素早く・・・・・など研究すれば頭での理解は数時間あれば可能です。

しかし、いくら頭で理解出来たからといってイチローさんのようにバッティングがバンバン打てるようになるかと言ったら、そうはいきません。
それが簡単にできるのであれば、ホームラン王は量産できることになりますね。
もし本当にホームランをたくさん打てるようになるには、頭で理解したものを何度も何度も繰り返し実戦で肉体的・感覚的にも理解していかなければなりません。
それには何年もかけて練習して行く必要があります。
スポーツでは、頭で考えることも大切ですが、それを出来るようにすることが何より難しく、何より大切。

歌も同じです。

例えば歌う時に喉を開いて歌うことで喉への負担を軽減したり、響きのある歌声を作ることが出来るのですが、
「喉を開く」方法をまずは頭で理解します。
よく言われるのが「あくびをすると喉が開く」と言うもの。
しかし、厳密には歌で使う喉はあくびの時よりも少し喉が狭い状態にあります。
喉は開いているがナチュラルな喉、決して力みのない楽な喉の状態なのです。

これを言葉だけで伝えようとするのは至難の技です。
なぜなら人それぞれ言葉に対する捉え方、感じ方が違うから。

「歌う時は喉を開くんだな」と頭で理解したら、肉体的・感覚的にも理解しなければなりません。
それには時間がかかりますし、本当の意味でちゃんと喉を開いて歌えるようになるまで私自身10年ほどかかりました。(あくまでも私のケースですが)
何度も何度も繰り返し練習を重ねて出来るようになると、その瞬間、「このやり方で間違いない」とハッキリと解りますので、それまで試行錯誤して姿勢や口の開け方、力の抜き方などあらゆる方向から発声を正して行くよう練習する必要があります。

このように活字にすると「なんだか難しそうだな、しんどそうだな」と感じる方もいるかもしれませんが、一つずつ楽しみながら行うことをおすすめします。

スポーツでは身体を使いますし、歌では楽器としての身体を使います。
要するに歌はスポーツと同じく筋肉のコントロール、トレーニングと全く同じなのです。
正しいやり方をマスターしても繰り返し練習しなければ、折角出来るようになっても元に戻ってしまいますし、続けなければ当然衰えてきます。
トップアーティストが長年第一線で活躍出来たり、歌声が衰えないのは何十年もの間の日々の積み重ねの賜物であることは言うまでもありませんね。

何か苦手なことがあればすぐに諦めず、継続して試行錯誤してみてください。
必ず出来るようになる瞬間がきますよ!!

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