こんにちは。
ボイストレーナーのChihiRoです。
割と最近、アレンジャーさんや振付師さんなどアイドル関連の方と関わることが多く、
アイドルさんの歌の話になることが多かったのですが、歌でとても大切なことに気づきましたので共有したいと思います。
これは歌が上手くなるためにとーーーっても大切なこと。
でも・・・多くの方は何度注意してもなかなかできない。
何だと思いますか?
とてもシンプルです。
それは「口を大きく開いて歌う」というもの。
なんだ、そんなことか。
気をつければいいだけじゃん。
と思われた方も多いかも知れません。
これが意外と意識してやっているつもりでも皆さんなかなかできない。
「口を開ける」という意味でとても参考になるアーティストさんといえばポルノグラフィティさんです。
映像で見る彼の口の大きさと、自分の口の大きさを鏡で見比べてみて下さい。
結構がんばらないと開かないのがわかると思います。
そう。
意外と大変なんです。
これはボイトレの現場でも同じ。
生徒さんやアーティストさんに「口を大きく開けて」と指導してもなかなかできないのです。
中には「最初は意識してても歌になるとつい忘れちゃう」という人もいるのですが、多くの場合は本人はもちろん頑張ってやってるつもりでもできない、というもの。
これは口を動かす筋肉を動かし慣れていないのと、
歌に求められる口の大きさを「体感で」理解していないからです。
特にアイドルのように、同じメロディーをユニゾンで歌う場合は同じ歌詞・同じ母音・同じ子音を発した時に音色が整っていた方がより綺麗に聞こえるわけです。
がしかし、
その音色がバラバラだと同じ音なのにも関わらず不協和音のようにちょっと気持ち悪い音色になったりします。
なのでアイドルのようにユニゾンで歌う場合はできるだけ音色を揃えるためにも、声質は違えど近い音色を発した方が綺麗に音がハマるわけです。
そのためにも「口を大きく開いて歌う」ということで声の音色を明瞭にして統一感を出すことがとても大切なのですね。
ちなみに、「口を大きく開いて歌う」というのは、厳密にいうと「喉を開いて、声の響きを豊かにする」という目的です。
裏を返すと「喉を開いて、声の響きを豊かにする」ことができれば口を大きく開ける必要はそこまで無いということですね。
例えば小田和正さん。あまり開かずに歌っていますね。
あとEXILE ATSUSHIさん、そんなに大きく開けずに歌うことも多いです。
プロフェッショナルの方を例に挙げると割と多くいらっしゃるのですが、いきなり彼らの境地へワープすることは難しいので、まずは「口を大きく開いて歌う」ということを意識してみて歌ってみて下さい♪
シンプルですが、これだけで歌が上手く歌えるようになる人はとても多いですよ!