2019.6.7
こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール 代表ボイストレーナーの鈴木智大です。
今回は、難易度の高いビブラートについて。
練習しても上手くできない人は多くいらっしゃいますし、プロでも出来ない人はいます。
それほど難しい歌唱技術ですがポイントをおさえればそんなにハードルが高いわけではありません。
早速ポイントをお伝えしていきます。
【ビブラートをする為のポイント その1】
ポイントその1、基本的なことなのですが
1つの音をまっすぐ発声出来ること。
所謂ロングトーンです。
チューナーを使って発声し、メーターが動かないくらいまっすぐに発声出来たらとても良いロングトーンです。
声が安定しないのにビブラートを掛けようと思ってもキレイに掛かるはずがありません。
まずはロングトーンをキレイに発声出来るようにしましょう。
【ビブラートをする為のポイント その2】
ポイントその2、音程ではなく音圧を変化させる、というもの。
ビブラートは音程の波です。
音程を変化させようとすることで出来る方はもちろんそれでOKです。
しかし、音程を変化させることを意識するあまり、音程の縦の幅が大きくなり過ぎてトレモロ(2つの音を交互に高速に繰り返す奏法)になってしまう可能性がありますし、実際そのようになってしまっている方はたくさんいらっしゃいます。
その為、ビブラートを掛ける時はなるべく音圧を変えるようなイメージで練習しましょう。
簡単に言うと「あぁあぁあぁあぁ」のように、大きい「あ」はボリューム大きめ、小さい「ぁ」はボリューム小さめになることを意識して発声しましょう。
すると、音圧やボリュームの変化に重きを置いているにも関わらず、音程に関しても心地の良い波が自然と生まれ、キレイなビブラートが完成します。
ここで注意点があります。
ロングトーンがベースであることを忘れないでください。
ビブラートの練習を行う際、ボリュームがだんだんと小さくなったり、息がたくさん混じったり・・・要するにフェードアウトも同時に掛けてしまう方がとても多いのです。
ビブラートをマスターしたらそれも自在に操れると思いますが、慣れないうちはしっかりロングトーンで伸ばして、その音に対して音圧を加えてビブラートするようにしましょう。
【まとめ】
いかがでしょうか?
ビブラートが出来たら歌の表現力が格段に上がります。
最初は単純な「あ」のロングトーンから始めるとやりやすいと思います。
是非試してみて下さい♪
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