こんにちは。
本日は「ロングトーンを安定させる方法」についてお伝えします。
ボイトレを行っている中で、歌っていて声が揺れてしまう方が結構いらっしゃいます。
特にロングトーンするべきところで声が揺れてしまうことが多い。
(ロングトーンとは、声を一定に伸ばして歌うことです。)
では何が原因で声が揺れてしまうのか。
・声の当てどころが定まらない
・発声しているうちにだんだん喉に力が入っていく
・歌っている途中で喉の状態を変えてしまう
・息が続かなくなってしまう
こういったことが挙げられます。
“声が揺れてしまう”というのは意識するだけで変わるので試して頂きたいのが、
「声を遠くに放り投げる」
ということです。
例えばスピッツさんの「楓」の曲を使ってご説明します。
【サビ】
「さよならーーー君の声を 抱いて歩いていく 」
この「さよなら」の「ら」は息を一定にしながら伸ばして歌う箇所です。
息を一定にするということは、声を前に出し続けることが必要になってきます。
ここで先程も申し上げた「声を遠くに放り投げる」意識になります。
気持ちは20〜30m先に声を届かせるイメージで発声してください。
例えば、人を呼ぶ時に「おーい」と言う場面があるとします。
この「おーい」は「お」から「い」にかけて放物線を描いているのがお分かりになりますでしょうか。
目的(“い”)に向かって声を放り投げています。
目的があるから声を放り投げることが出来るわけです。
《ボイトレ 練習》
「さよなら〜歩いていく」まで通して歌う中で、ポイント2つを抑えながら歌う。
①「さよならーーーーあ」②「歩いていくーーーーう」
語尾を放物線を描くように歌い、目的(①「あ」②「う」)に声を放り投げる
「さよならーーーーあ 君の声を 抱いて歩いていくーーーーう」
終わりが見えているので目的に向かって歌うことで声が安定していきます。
目的が無いと、“キープしなきゃ!”という意識になってしまい、その気持ちが揺れに繋がってきてしまいます。
また、息を安定させようとしているつもりが息が弱くなってしまうこともあります。
通して歌うと上手くいかない場合は、「さよなら」の部分や「歩いていく」の部分だけボイトレをしても大丈夫です。
部分練習を何度か繰り返して、声を遠くに放り投げるように歌えてきたらワンフレーズを通して歌うというような段階を踏んでみてください。
それでは本日は以上です。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。