こんにちは。
本日は、「フェイクのやり方とコツ」についてお伝えしようと思います。
歌のレッスンの中でもフェイクを取り上げることは多いのですが、発声の土台を作らなければならないので結構難しいんですよね。
声帯周りの筋肉を器用に使わなければいけないですし、喉に力が入ってるとできないテクニックなんです。
裏を返せば、フェイクがちゃんと出来ていれば発声がしっかり出来ているということに繋がっていきます。
そもそもフェイクとはどういったテクニックかと言いますと、譜面上にないメロディーを自由に付け加えるテクニックになります。
これだけでは理解いただくのが少々難しいと思うので、具体的な例を挙げて説明していきます。
今回はCHEMISTRYさんの「My Gift to You」の歌を参考にお伝えします。
フェイクを入れて歌っている歌詞の一部を抜粋すると、
「変わることがこわいのと泣き」のフレーズ。
「が」の部分にフェイクを使っています。
こんな感じ。
音程やリズムが変化しているのが分かりますか?
これがいわゆるフェイク。
これを見ると、母音の「ア」の伸ばし部分で動いています。
フェイクが苦手な場合、練習する際に一度全部「ららら」など、母音以外の言葉で発音すると音程の把握もしやすいためおすすめです。
「タ」でも「ナ」でも良いですが、今回は「ラ」で練習していきます。
いかがでしょうか?
こうして子音を混ぜていくと一つ一つ言葉がはっきり区切られるので、言い直しながら発音していくようになり音程が明確になります。
音程が把握できたら母音に戻して同じようにやってみて下さい。
フェイクは音程の細かい変化を聞かせつつ滑らかに動かすテクニックなので、気持ちとしては一つ一つ発音するようなイメージで移動してもらえると良いです。
母音にした時に、スラーのように音程を下げているだけになる方が結構いらっしゃいます。こうなるとフェイクにならなくなってしまいます。
先程説明したように、あくまでも一つ一つの音をしっかり発音することが大切になってきます。
フェイクを行っている時は、声帯周りの筋肉がきめ細かく動きます。
そのため、その声帯周りの筋肉を動かせるように肉体的にも慣れるために反復練習が必要ですし、脱力した状態でないと出来ないテクニックなのです。
高等歌唱技術なのですぐに出来なくても焦らなくてOK。
何度も何度も練習して自分のものにしていけたらと思いますので、是非繰り返し練習してみてください。
それでは本日は以上です。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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